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神経内科・内科・小児科 久米クリニック
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軽症うつ病

抑うつ気分

抑うつ気分

時に、気分が滅入ること、いわゆる“抑うつ気分”は誰にでもあります。

一度そうなると数日から1週間くらいは気分が晴れませんが、通常はひとりでに元の状態に戻っていきます。うつ病は、単に気分が滅入る状態と同じではありません。気分が滅入ることは多くは一時的で短期間のうちに正常に戻りますが、うつ病は長期間にわたり持続するもので、医学的に病的な状態を指します。

うつ病は一般に治療により回復することができる病気です。うつ病は自然に回復することもありますが、治療が施されない場合には何ヶ月間もその状態が続くことになります。以下に、うつ病でよく現れる症状を挙げます。

  • 気分が滅入る、憂うつ、気が晴れない
  • 楽しめない、興味が無くなった
  • 体重が減った、あるいは、体重が増えた
  • 夜中に眼が覚めて朝まで眠れない。あるいは、一日中眠い。
  • やる気がおきない、考えが進まない
  • 気力がない、疲れやすい
  • 自分は役に立たない、周囲に迷惑をかけている
  • 決断できない、集中できない
  • 生きているのがつらい

うつ病が重症になると、このうちの大部分の症状が当てはまり、そのせいで職場や家庭での役割が果たせなくなる状態に陥ります。一方、軽症のうつ病では約半分の症状が当てはまるが仕事や家事に影響はない程度の状態が続きます。

うつ病の中には毎年秋から初冬にかけて病気を繰り返すものがあり、“季節性うつ病”と呼ばれています。このタイプは女性に多く、しばしば睡眠過多や過食がみられます。日光照射量との関連が指摘されており、春になると改善します。治療には日中の光線暴露療法を行うこともあります。

身体症状

うつ病の初期には身体症状が前景に立つことが多く、患者さんは体調の不良を訴えてしばしば内科を受診します。うつ病によくみられる身体症状を以下に述べてゆきます。

疲労

からだが重い、一日中寝ても疲れが取れない、全身倦怠感があるなどの訴えが強いと単なる過労と診断され、うつ病が見逃されることがあります。

睡眠障害

うつ病では夜中に何回も眼が覚める“中途覚醒”や、いつもより数時間早く眼が覚めて、その後色々考えて朝まで眠れない“早朝覚醒”がよくみられます。

腹部症状

食欲がなくなり、便秘になったり下痢をしたり、ガスがよく出たり吐き気が続いたりして多くは体重が減少します。一方で、うつ病になると食欲が抑えられず体重が増加する場合もあります。

胸部症状

胸が重苦しく息苦しくなり、呼吸困難に陥る感じになります。

痛み

頭痛、関節痛、胸痛、腹痛、背部痛など全身に慢性的な鈍い重い痛みが現れます。レントゲンで調べてもまったく異常は見つかりません。

うつ病とよく似た症状

うつ病に似た症状が現れますが、うつ病とは異なる状態に以下のものがあります。

死別反応

愛する人を亡くした時に気分がひどく落ち込むのは正常の反応です。その気分も通常は2ヶ月以内に回復してきます。この間の気分が落ち込んだ状態は死別反応と呼ばれます。しかし、2ヶ月以上経っても気分の落ち込みや幾つかの症状が続いている場合、臨床の現場ではうつ病と診断します。

適応障害

心理的なストレスがあるために気分がひどく落ち込むようになる状態です。適応障害では、そのストレスがなくなると数ヶ月以内に気分が回復します。

自分でできること

ところで、気分が滅入っているとき、その気分を治すための幾つかの方法があります。以下に自分でできる抑うつ気分を脱するヒントを挙げておきます。

  • 信頼できる友人や家族に気持ちを打ち明けてみること。きっとあなたのことを理解して、支えてくれ、好いアドバイスをくれるでしょう。
  • ひとりで閉じこもらず、誰か他の人と一緒に過ごすように。
  • 以前は楽しめたこと、興味があったことに再度取り組んでみましょう。
  • 定期的に運動をすることは気分を持ち上げてくれます。
  • 十分な睡眠・休息とバランスのとれた食事を摂ること。
  • 大きな仕事を持っている場合には、小さく切り分けて、無理なく実行しましょう。
  • 自分よりも困っている人達を助ける手伝いを少しやってみる。
  • お酒や薬には頼らない。

もしも、気分の落ち込みが強かったり、あるいは数ヶ月以上続くようなら、うつ病の可能性があるので医療機関を受診してください。うつ病と診断されると治療が行われます。

軽症うつ病の治療

まず休養をとること。仕事のペースを落とす、夜はまっすぐ帰宅して休む、休日は寝て過ごす、必要なら数日間仕事を休むなどして、無理が出てきた現在の生活をペースダウンするようにします。

抗うつ薬

軽症のうつ病にはSSRIまたはSNRIといわれる抗うつ薬を使います。うつ病では、脳のセロトニン神経やノルアドレナリン神経の機能が低下しており、SSRIやSNRIはそれらの機能を高めることにより効果を発揮すると考えられています。SSRIとSNRIは飲み始めに吐き気をもよおすことがあるので少量から開始して2-3週かけて維持用量まで増量します。十分な効果を感じられるまでには維持用量に達してからから1ヶ月以上かかるのが普通です。約1ヶ月治療しても改善傾向が見られない場合には、三環系抗うつ薬などの作用機所の異なる別の抗うつ薬に変更します。数ヶ月でうつ病の症状が回復しても、再燃防止のためにその後4-6ヶ月は抗うつ薬を続けます。

抗不安薬

抗うつ薬の効果が現れるまでの間、不安が強くて耐えられない時には即効性のある抗不安薬を併用します。抗うつ薬が効いてきたら抗不安薬は中止してゆきます。

睡眠薬

不眠のある場合には睡眠薬を併用します。うつ病では、夜中に眼が覚めてしまい朝まで眠れないような中途覚醒や早朝覚醒による不眠が多いので、比較的作用時間の長い睡眠薬が効果的です。

カウンセリング

治療者との面接により行う治療法です。治療者に現在の苦痛をよく聴いてもらい、実行可能なアドバイスを受け、病気や不安の原因についての十分な説明を受けて自信と安心を得るものです。

セント・ジョンズ・ワートについて

セント・ジョンズ・ワートについて

和名を西洋オトギリソウと言う植物で、そのエキスが薬局で健康食品として売られています。セント・ジョンズ・ワートは古くから西洋でハーブとして使われていましたが、軽症から中等症のうつ病に効果があることがわかりドイツでは実際に治療に使われています。セント・ジョンズ・ワートは他の薬との飲み合わせが問題になることがあるので、自分で購入して使用する場合には担当の医師や薬剤師に伝えて下さい。