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神経内科・内科・小児科 久米クリニック
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ニコチン依存症

喫煙すると

喫煙の画像

タバコの煙を吸い込むと、煙から出る化学物質が肺・心臓・血管・脳などの生命維持に必要な臓器を回ってゆきます。

すなわち、喫煙は癌や依存症を引き起こす化学物質に身体をさらすことになります。

喫煙の害として、肺がんとタバコの関連はすでによく知られているところです。

また、ニコチンはタバコの最も重要な成分であり、強力な依存性を持ち、これが喫煙を習慣にしてしまいます。

ニコチンは脳内で快楽物質として作用するドパミンを増加させるために、喫煙者を次第に依存へと導いてゆくとされています。

さらに、ニコチンは副腎にも作用してホルモンを分泌させ血圧や心拍数を上昇させて心臓への負担を増やします。

この他にもタバコは少量ながら多くの有害物質を含んでおり、中でも一酸化炭素は赤血球から酸素を奪うことで心臓や脳の機能を低下させてしまいます。

また、タバコは味や匂いの感覚を殺すので、食事が以前のようには美味しくなくなることもあります。

禁煙するには

多くの喫煙者が意を決して禁煙を試みますが、やがて容易でないことを知ることになります。これはニコチンの強力な依存性によるものです。事実、一回で禁煙に成功した人はほとんどいません。以下に禁煙を成功に導くヒントを挙げてみます

支援プログラムに取り組む

個人で取り組める禁煙支援プログラムや様々なツールがすでに用意されています。インターネットで、書店で、あるいは医師に尋ねてみてください。特に、身近で禁煙に成功した人にどの方法をどのように使ったか尋ねるとあなたも確信を持って実行できると思います。

小さなことから始める

喫煙する場所を自分で制限すること。自宅で喫煙してよいのは一部屋だけ、職場でも1ヶ所だけにします。クルマの中は禁煙。タバコを買う時は1箱だけ。タバコの銘柄を軽いものに替える等々。

喫煙行動を分析する

禁煙生活への準備に、まず自分の行動を分析してみます。あなたはいつ、どこでタバコを吸いますか?誰と一緒に吸いますか?いざ禁煙を始めたときに、それらの状況にどのように対処するのか、あらかじめ想定して練習してみましょう。

他人に支援を求める

禁煙プログラムに参加するのもそのひとつ。周囲からのサポートが大きいほど禁煙成功の確率も高くなります。ちなみに、正式な禁煙プログラムを通して禁煙に取り組んだ人の方が独力で取り組んだ人よりも約8倍成功する確立が高いことが示されています。

禁煙の動機を強める

禁煙成功のカギは本人の意思にあります。研究により、禁煙の動機が強い人は動機の少ない人の2倍成功しやすいことがわかりました。まず、あなたが禁煙する理由をリストアップして下さい。そして、さらに動機を強めるために、毎週リストを追加してゆきましょう。

禁煙開始日を決める

ストレスの少ない日を選んで下さい。そして、友人や家族や同僚に禁煙開始日を宣言するのです。同時に、周囲の協力をお願いすることも忘れずに。

ニコチン離脱症状への対応

離脱症状は数日から数週間続きます。症状に対応するには“行動を変える”ことが重要です。

たまらなく吸いたくなる

何か気晴らしをしに行く。深呼吸体操をやってみる。このような衝動は一時的なことを自分に言い聞かせる 。

いらいらや焦燥感

ゆっくりと数回深呼吸する。外の景色を見る。散歩に出る。熱い風呂へ入る。

不眠

寝る数時間前に散歩する。読書で気分転換。ホットミルクを飲む。

食欲亢進

自分用に低カロリーのダイエット食品をそろえる。水や低カロリー飲料をたくさん飲む。

集中できない

水をたくさん飲む。外を散歩してくる。2-3日はスケジュールを簡単にしておく。休憩を入れる。

疲労感

もっと身体を動かす。そして、十分睡眠をとる。昼寝をする。2-3週間は楽なスケジュールにする。

便秘・腹部膨満感・胃もたれ

水分を多く摂る。食物繊維を多くとる。運動する。

ニコチン置換療法

ニコチン置換療法

現在、禁煙を助ける最も効果的な方法は薬を使ってニコチンを脳に送るやり方です。

薬には薬局で買うことができるニコチンガム・ニコチンパッチと医師による処方箋の必要なニコチンパッチ(ニコチネルTTS)・チャンピックスがあります。

ニコチンガム

素材はチューイングガムではなく、口腔粘膜から血中へニコチンを送るためにガム様に調整した吸着材です。ニコチンガムを適切に使えば禁煙の成功率が上がることがこれまでの研究でわかっています。

1個あたり2mgのニコチンを含有し、そのうち約0.8mgが口腔粘膜から血中に吸収されます。

使い方は1個を口に入れて数回から十数回、ピリッとした味を感じるまでゆっくりと咬みます。

次にガムを頬と歯ぐきの間に1分間置きます。

この操作を30分間繰り返すのです。

ニコチンガムは急にタバコを吸いたくなったときやそうなる状況に置かれたときに使います。はじめは1日に10個以上使うかもしれませんが、徐々に衝動を引き起こす誘引がわかって自分で処理できるようになれば使用する数を減らしてゆきます。

ちなみに、ガムを速く咬んで唾液を飲み込んでしまうと、ニコチンが活性を失い、さらに吐き気を引き起こすことがあるので注意してください。

ニコチンパッチ

これは皮膚を通してニコチンを血中へ送るためのもので、過去の研究により適切に使えば約2倍禁煙の成功率が上がることがわかっています。

使い方はパッチを胸、腹、背中、腕などへ朝起床後に貼り付けます。

貼る場所は数箇所を順番に廻して毎朝貼り替えます。

古いパッチを剥がしてから新しいパッチを貼るようにしてください。

不眠になる場合は朝貼って寝る前に剥がしてください。

標準的な使用方法はニコチネルTTS30を1日1枚4週間使用し、その後ニコチネルTTS20とTTS10を各2週間ずつ使用するというものです。

パッチの治療では約2割の人に皮膚の発赤やかゆみが認められます。

軽度の発赤であれば、剥がした後にステロイド軟膏を塗れば治まります。

もし動悸がしたりほてったりしてじっとしていられないような状態になればパッチの治療は中止します。

標準禁煙治療プログラム

2006年度より禁煙治療に対する保険適用が開始されました。これに先立って日本循環器学会・日本肺癌学会・日本癌学会で共同作成されたのが標準禁煙治療プログラムです。8-12週間にわたり計5回の禁煙治療を行います。当院ではこのプログラムを実施しております。治療ご希望の方はご予約下さい。